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報告No. 4 調印式

2011/06/03 オススメ

これまで三回にわたって報告して参りましたバングラデシュ報告。
とうとう最終回がやってきました。
これまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございます。

No. 1 のバングラデシュの街並み紹介から始まり、弊社、そして提携先の活動の様子をお伝えしてきましたが、最終回はMr. 田中とMs. 中川の出張最終報告でもあります。
業務提携に向けて旅立った二人のゴールは、どのようなフィナーレを迎えたのでしょうか。

それでは最終報告、ご覧下さい。







出張最終日。
長きにわたった提携までの道のりも、今日をもって契約という一つのゴールを迎えます。

打ち合わせ.jpg
向かって左がMr. 田中、右は提携企業の社長Mr. Hashemee。
契約内容の詳細を詰めている様子です。

ここで提携先の社長にも出ていただいたことですので、提携先をご紹介します。

    社名:ユーロバングラ・アソシエイツ
       (EURO BANGLA ASSOCIATES LIMITED)
    住所:バングラデシュ、ダッカ
    業態:繊維製品生産(編み・織り)
       シャツからパンツまで生産しており、編みの製品にも織りの製品にも対応
       可能。
       またグループ内には、農産品の生産・販売企業や旅行代理店もあります。

生産のご依頼をいただきましたらユーロバングラ社の代理店として、ナンカイが生産前準備から船積みまでアテンドいたします。




そして出張最終日、契約交渉の最終段階として、契約書への調印が行われました。
これから契約の模様をお伝えするのですが、それについて、我々は思いもよらぬ提案をユーロバングラ社より受けました。



思わず社員一同、「えっ?!」と。
オフィスの一室に重役が集まってサインをするだけかと思いましたが・・・

どのような提案だったのかは、この先の記事を読んでいただきましょう。








それでは契約の模様、公開です。











まず会場は、こちら。
芝生.jpg
ユーロバングラ社のオフィスを飛び出し、到着したのはゴルフ場。

一体どこで契約を交わすのかと、ゴルフ場内のクラブハウスに足を運ぶと、
設営.jpg
なにやら会場設営をしている様子。
奥の幕に見えるのは弊社のロゴのようですが・・・





そうこうしているうちに、外が騒がしくなってきて、
お客様来社.jpg
お客様、ご到着です。
ユーロバングラ社がご招待したお客様とのことですが・・・





テレビカメラ.jpg
そして気付くとテレビカメラまで・・・










さて、どのように契約が交わされるのか。

ここで長々と文章を読んでいただくよりも、下記URLをクリックしてみてください。
その模様を動画にてご覧いただけます。





















いかがでしたでしょうか。
まさかゲストやマスコミを招いての「調印式典」になるとは思ってもみませんでした。




しかもなんと、式典の様子は当日バングラデシュにてテレビ放送されておりました!!
TV放送.jpg


そして新聞にも。
新聞1-1.jpg
バングラデシュにて発行されている The Daily Star 紙のページをめくると、

新聞2.jpg
(右下の記事)

新聞3.jpg
小さな記事でしたが、しっかりと掲載されています。




思いもよらぬサプライズでしたが、こうして無事に業務提携契約が結ばれました。
今後はユーロバングラ社の代理店として、お客様のバングラデシュでの衣類生産をサポート致します。





最後になりましたが、今回の出張を通して、Ms. 中川とMr. 田中からメッセージです。

Ms. 中川:
この出張を通して最も印象に残ったのは、街の混雑具合です。渋滞の影響でなかなかスケジュールが予定通りに進まず、車で20km移動するだけなのに2時間以上かかることもありました。今後バングラデシュとの取引を開始されるお客様は現地を訪問されることと思いますが、その際にはこうした状況があることを勘定に入れておかれるのが良いかと思います。

また現地の検品企業の方からは、「バングラデシュの企業とやり取をしていると、10年前の中国を思い出す」との声を聞きます。中国での衣料品生産が増えてきた10年前を経験された方ならお分かりでしょうが、今では中国とのやりとりをスムーズにされていても最初は苦労が多かったのではないでしょうか。バングラデシュとの新規取引も同様で、最初は手間がかかることを考慮に入れておけば、実際に取引を始めたときのギャップが少ないかもしれません。


Mr. 田中 :
私が一番印象に残ったのは、行く先々で多くの方から東日本大地震について励ましのお言葉をいただいたことです。援助を申し出ていただいた方もいらっしゃいますし、調印式のスピーチでも地震についてお見舞いの言葉をいただきました。遠く離れたバングラシュであっても気に掛けてくれていて、とてもうれしく思います。

また、バングラデシュのビジネスは10年前の中国のようだという話ですが、バングラデシュでビジネスを始める上での心構えとしてお伝えしたいことがあります。

それは、「育成・協力」の気持ちをもってビジネスを進めること。
確かに労働賃金が安く衣料品の輸入関税も低いというメリットがありますが、そのメリットを受けるまでには紆余曲折があります。
ビジネスではありますが、数年後のバングラデシュを視野に入れて「育成・協力」の気持ちをもって取り組む方が、より成功に近づき易くなると思います。









第一回から四回にわたってお伝えしてきたバングラデシュプロジェクト報告。
これにて終わりを迎えます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

しかしここでお伝えできたことは全体のほんの一部です。
バングラデシュには衣料品生産地という特徴だけでなく、水ビジネスや縫製関係の機械への需要もあります。

興味がおありの方は、是非ともナンカイまでご連絡いただければと思います。



お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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