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中国 寧波

2011/08/23 その他

皆さんご存知の通り、先日、円が戦後最高値を更新しました。
円高が始まった当初、どこまで円高が進むのか様々な予想がなされましたが、ここまで円高になると予想した人がどれだけいたことでしょうか。
日本の経済にはなかなか良い兆しが見られませんが、お隣中国はバブルだとは言われているものの、確実に市場が拡大し続けています。

今回はその中国の中、浙江省の寧波についてお伝えします。
先日浙江省を訪れた社員のインタビューをもとにした内容です。



それでは、まずは寧波についてご説明します。
寧波は江蘇省の東端に位置し、古くから交易都市として栄えた歴史を持ちます。
NINGBOの方が馴染みがある方もいらっしゃるかもしれませんが、北部には上海もあり、交易都市として栄えた歴史から、現在でも多くの貿易公司が軒を連ねます。

ここ寧波で特に多い企業が、日用品のメーカーです。
例えば、プラスチック製の小物、自動車の金属部品、家電製品関連のもの等、輸出を行う企業が多く見られます。


こうした企業を見てみたいという方は多いのではないでしょうか。
では、どのようにしてそれら企業と出会うのか。
その鍵となるのが、「義烏」です。

義烏は寧波の西に位置する都市で、あまり耳にすることはないかもしれません。
では、ここ義烏に何があるのか。
それをご紹介しましょう。

寧波の貿易公司が貿易相手を探す場所、それが「義烏マーケット」です。
マーケットと聞くと市場を連想しそうですが、義烏マーケットは言うなれば、展示会会場です。

国内海外問わず、展示会と言えば一定期間のみ開催されるものが多いと思いますが、義烏のマーケットは期間を問わず、年中開催されています。
しかも開催されているのは一カ所ではなく、複数のマーケットが常に開催されているのです。
こうしたマーケットには輸出志向の公司の他、日本をはじめ多くの海外企業が来場しており、仕入れ先開拓のための一つの方法となっています。
そこに寧波のメーカーも多数出展しており、直接または貿易公司を通して日本にも多くの商品を輸出しています。


今回中国へ出張した社員の話によると、このマーケットにも中国市場の変化を見ることができるとのこと。

市場が拡大し続けている中国が、もはや世界の工場ではなく、世界のマーケットになってきていると言われて久しいですが、ここ義烏マーケットにも同様のことが言えます。

このマーケットに参加する公司は、以前は圧倒的に輸出志向が多くを占めていましたが、最近では逆に海外から良い商品を買いたいという話を多く聞くようになってきています。
輸出型産業で栄えた都市が、今後は輸入で更なる繁栄を招く日も近いのかもしれません。

北部に上海が位置していることを冒頭でお伝えしましたが、実はこれまで上海と寧波の間には広大な湾(杭州湾)が広がっているため、それを大きく迂回しなければなりませんでした。
しかし2008年に杭州湾海上大橋が完成し、上海ー寧波間の交通インフラは飛躍的に発達しています。(上海万博の特需で架けられた橋です。)

そのおかげで、寧波ー上海ー日本のルートが結びやすくなり、貿易企業にとっては大きなプラスとなっているのではないでしょうか。


今後、このマーケットにナンカイも視察に行く予定です。
そのときの様子もお伝えできればと思っています。


それでは、再見!!
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